「動画を制作には、いくらかかるの?」と、
よく聞かれます
こういった聞かれ方は、実は結構困ります。何の条件もないと、明確にはお答えできないからです。身近で例えるなら「家を建てるのには、いくらかかるの?」という問いと同じです。建坪や階数、設計、建材などの違いによって、数百万円~数億円の開きがあることでしょう。動画の制作費も条件によって、かなり開きがあり、弊社が経験した範囲でも、数万円~数千万円のものまで様々です。
ですから、「いくらかかる?」と聞かれれば、「では、見積りをお出ししますから、要件やご希望を聞かせてください。」という展開になります。このコンテンツでは、動画制作における見積りの立て方や費用の増減に大きくかかわる項目、費用縮小のポイントについて解説していきます。あまり大声では言いにくい、ウラ話などにも触れていきますので、ぜひ最後までお読みください。
制作費用には開きがあると前述しましたが、BBプロモーションで制作している動画の価格帯は、100~200万円のものがほとんどです。
ここでは、そういった規模の案件の見積りに計上される項目について解説していきます。
企画構成費プロデューサー(プロジェクトマネージャー)やディレクター(演出家)の人件費や基本的な企画を立てるための費用です。プロデューサー費用は、全体制作費の1割ほどの計上が一般的です。厳密に工数を出すことが難しいため、「一式」として計上しています。
また、シナリオ執筆などが発生した場合は、この「企画構成費」のなかで計上します。
撮影費撮影にかかわる人件費、機材費、会場利用料などを計上する費目です。人件費や機材費は、日立て(1日料金)になる場合がほとんどです。
全体の制作費の中で、撮影費用は大きな比重になりますので、撮影日数により制作用は大きく異なります。
撮影費で「一式」となっている項目は、企画構成費のプロデューサー費の「一式」とは違い、細かな物品などの計上を省くためにそのような表記を用いています。
編集費編集作業費は、作業にどれくらいの時間を要するかにより計上します。実際にかかる工数は、予想と異なる場合が多々ありますが、経験的な予測で計上しています。
その他、グラフィック類の作成費などもこの費目で計上します。スライドのような図表を作成する場合と、3DのCGで薬剤の作用機序を表現する場合とでは、グラフィック作成費用は大きく異なります。クライアント様のご予算や企画主旨を反映して計上します。
音響・MA費MAは、「マルチオーディオ」の略です。「音響・MA費」は、音楽付け、ナレーション録音など、音響にかかわる項目を計上する費目です。
出演者のコメントなど現場録音のみの場合と、後からナレーションを挿入する場合で、費用がかなり異なります。
営業管理費弊社の利益計上の部分です。費用規模によりますが、10%程度を基本としています。
「予算内」に収めるには?
費用縮小のポイントを解説します
費用確定の流れでは、一旦、弊社から標準的な見積りをご提示し、省いてもいい項目、予算をかけたい項目をお伺いし、改めて見積りを提出するケースが多くあります。たとえば、「社内用の動画だから、図表は作り直さないで、PPTそのままでいいよ」とか、「今回出演するドクターはVIPだから、撮影はラグジュアリーなホテル会場を手配してよ」などといったご要望です。できるだけニーズを満たした予算配分となるように調整をします。
つぎに、予算縮小のポイントに触れてみたいと思います。
複数同時撮影・制作
「撮影費」は、「日立て」の計上が多い費目です。つまり1日に収まれば、どれだけの量の撮影をしても費用はあまり増えません。1本撮りよりも、3本撮り、5本撮りの方が1本あたりの撮影費用は当然安くなります。しっかり準備をして複数撮影を計画してはいかがでしょう。
弊社スタジオ撮影
ホテルの宴会場などを利用した撮影は、交通アクセスや出演者へのもてなしの面などでは、利便性の高い会場と言えますが、費用の面では高額になる傾向にあります。ホテルは部屋の利用料が高額であるほか、機材運搬・設置に比較的費用がかかるためです。
そこで、弊社スタジオの利用をご検討されてはいかがでしょう。撮影に適した条件がそろっており、基本料金に組み込まれた常設機材が利用できるため、ホテルに比べて撮影費用を縮小することが可能です。詳しくは、HPをご覧ください。
https://bb-cs.jp/
社員の方のご出演
動画の進行役などの出演者に、タレントではなく御社の社員の方を起用してはいかがでしょう。タレントに払うギャラは省けますから、当然、費用が縮小できます。また、それだけでなく、出演した社員の業務へのモチベーションが上がったり、映像を利用する社員が作品に親近感を持ったり、真心のこもった作品に仕上がるなど、意外にたくさんのメリットがあります。
AIナレーションの活用
プロのナレーターによる完璧なナレーションを求めないような作品の場合、AIナレーションの利用は、費用と時間を節約する有効な手段です。スタジオの利用料、ナレーターの出演料をほぼすべて省くことができます。30分を超えるような長尺のコンテンツの場合が特に効果的です。
大声では言えない、プロジェクトマネージャーのホンネ
高額案件は利益が出にくい?
制作費が300万円を超えるような案件は、弊社にとっては高額案件と言えます。高額案件は、心からありがたいのですが、必ずしも高利益案件とは限りません。外注費用がかさむ場合が多いことに加え、制作期間が長期化する傾向にあるからです。「短期間で完了して、多くの利益が出る案件」そんなのは、虫のいい話ですよね。
安心マージン
「グラフィック作成点数が増えた」などのように、明らかに条件が変わった場合を除くと、完成後に費用の増額を認めてもられないケースがほとんどです。「予想よりも編集に時間がかかったので、編集費を上乗せしてもらえませんか?」と言ってみてもだいたいムダです。そういった場合に備えて、あらかじめ安心マージンを忍ばせているとか、いないとか。
「次の案件」が大好物です
「次の案件をすぐに出すから、今回は値引きしてよ」とか、「本数を増やすから、グロスディスカウントしてよ」といった言葉には弱いものです。我々もやはり商売ですので、トータルの売り上げが大切です。ぜひ、シリーズもの、レギュラーものをご相談ください。お安くしておきます。
感情的にもなります。だって人間だもの
プロデューサー(プロジェクトマネージャー)もやはりクリエーターであり、人間です。制作側の立場や状況を理解して、制作をともに進めていただけるクライアント様との仕事は、やりがいを感じますし、そういった方からの値引きのご相談は、心情的にも、できるだけ対応したいと考えるものです。次のプロジェクトでも、またぜひ、ご一緒したいですから。
感情と値引き対応、意外に関係します。
いかがだったでしょう。
「動画を制作するには、いくらかかるの?」という質問に、ある程度お答えできたのではないでしょうか。
映像制作をお考えの方は、ドアをノックする程度の軽い気持ちで、ぜひ見積りをご請求ください。
私たちBBプロモーションは、いつでも「見積り無料」です。